回顧・・・印象に残る“生きもの”たち (その7)
2012年 01月 12日
まだ少し、風邪が残っています。
それで、今日は、“地球温暖化”のためか、北上している昆虫やクモを、御紹介します。
まず、初めに▼チョウのツマグロヒョウモンから。
これが♀で・・・
こちらがヒョウモン柄の♂です。
どちらかと言えば、♀の方が、目に付きやすい派手な色をしていますが、このチョウの場合、前述のタマシギ♀のような”奔放な生き方”はしていません(^^)
このチョウは、南方系のチョウですが、 東海地方の、平地の彼方、此方で見られます。
それで、何処にでもいるチョウだと思っていたのですが、数年前の ある日、 図鑑(ヤマケイポケットガイド⑨チョウ・ガ)を見ていた時、分布:本州(三重県以西)となっていたので、ビックリしました。
あわてて、何年発行かと、表紙裏を見ると、 1999年初版第一刷発行・・・となっていましたので、1999年以前は、三重県以東には、ツマグロヒョウモンは生息していなかったことになります。
(少し変だなあ)と思い、検索したところ、Wikiには、「・・・本州では1980年代まで近畿地方以西でしか見られなかったが、徐々に生息域が北上し1990年代以降には東海地方から関東地方南部、富山県・新潟県の平野部で観察されるようになった。2002年には北関東でも目撃報告がある。2006年現在、北関東でもほぼ定着し、普通種になりつつある。・・・」と記述されています。
(交尾中のツマグロヒョウモン)
その他にも、ナガサキアゲハやイシガケチョウなど、多くの南方系のチョウが北上中です。
(ナガサキアゲハ♂)
(ナガサキアゲハ♂)
次に、▼トンボで北上しているのは、南方系のトンボ、タイワンウチワヤンマです。
私は、本州から九州まで分布している、既存のウチワヤンマを撮ったことがありますが、 タイワンウチワヤンマには、まだ出会ったことがありません。
タイワンウチワヤンマも、「・・・生息地の北上と、東進が続いており、九州・四国の全県と、本州では神奈川県までの太平洋側と、島根県などの山陰地方に分布域が広がっている・・・」(近畿のトンボ図鑑)と言うことです。
(タイワンウチワヤンマと良く似ている、ウチワヤンマ)
さらに、南方系の▼クモも北上しています。
これが、北上している南方系のクモ、 スズミグモです。
この南方系の『スズミグモ』は、その生息範囲を徐々に北へ拡大し、1980年には、神奈川県で発見されたのを皮切りに、同県内で続々と発見され、既に埼玉県でも発見されているようです。
このように、地球温暖化で、日本の北部が暖かくなると、北方系の昆虫は住めなくなり、また南方系の“生きもの”たちが、そこに住み着くと、 生態系がメチャメチャになり、 予測出来ない事態になることも 心配されます。 原発問題同様、地球温暖化の問題も“地球レベル”の問題ですから、早急に解決しなければなりませんね。
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このチョウは、南方系のチョウですが、 東海地方の、平地の彼方、此方で見られます。
それで、何処にでもいるチョウだと思っていたのですが、数年前の ある日、 図鑑(ヤマケイポケットガイド⑨チョウ・ガ)を見ていた時、分布:本州(三重県以西)となっていたので、ビックリしました。
あわてて、何年発行かと、表紙裏を見ると、 1999年初版第一刷発行・・・となっていましたので、1999年以前は、三重県以東には、ツマグロヒョウモンは生息していなかったことになります。
(少し変だなあ)と思い、検索したところ、Wikiには、「・・・本州では1980年代まで近畿地方以西でしか見られなかったが、徐々に生息域が北上し1990年代以降には東海地方から関東地方南部、富山県・新潟県の平野部で観察されるようになった。2002年には北関東でも目撃報告がある。2006年現在、北関東でもほぼ定着し、普通種になりつつある。・・・」と記述されています。
(交尾中のツマグロヒョウモン)
その他にも、ナガサキアゲハやイシガケチョウなど、多くの南方系のチョウが北上中です。
(ナガサキアゲハ♂)
(ナガサキアゲハ♂)
次に、▼トンボで北上しているのは、南方系のトンボ、タイワンウチワヤンマです。
私は、本州から九州まで分布している、既存のウチワヤンマを撮ったことがありますが、 タイワンウチワヤンマには、まだ出会ったことがありません。
タイワンウチワヤンマも、「・・・生息地の北上と、東進が続いており、九州・四国の全県と、本州では神奈川県までの太平洋側と、島根県などの山陰地方に分布域が広がっている・・・」(近畿のトンボ図鑑)と言うことです。
(タイワンウチワヤンマと良く似ている、ウチワヤンマ)
さらに、南方系の▼クモも北上しています。
これが、北上している南方系のクモ、 スズミグモです。
この南方系の『スズミグモ』は、その生息範囲を徐々に北へ拡大し、1980年には、神奈川県で発見されたのを皮切りに、同県内で続々と発見され、既に埼玉県でも発見されているようです。
このように、地球温暖化で、日本の北部が暖かくなると、北方系の昆虫は住めなくなり、また南方系の“生きもの”たちが、そこに住み着くと、 生態系がメチャメチャになり、 予測出来ない事態になることも 心配されます。 原発問題同様、地球温暖化の問題も“地球レベル”の問題ですから、早急に解決しなければなりませんね。
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by Yukaina_Sennin
| 2012-01-12 00:05
| トンボ・チョウ