スズメ
2013年 12月 10日
先日、このBlogで、過去20年間で その数を半分以下に減らしたスズメについて触れましたが、期せずして、 一昨日(2013年12月8日)の朝日新聞に、三上 修氏著の『スズメ』(岩波科学ライブラリー・1575円)について、作家 三浦しをん氏の「評」が、以下の通り掲載されました。
■三上 修<みかみ・おさむ>
74年生まれ。岩手医科大講師。著書に『スズメの謎』。
(書評)『スズメ つかず・はなれず・二千年』 三上修〈著〉
≪身近な鳥には驚きがいっぱい≫
部屋の窓から、スズメが遊ぶ姿を眺めるのが好きだ。ある日、スズメのヒナが地面をよちよち歩いているのを発見した。おおいに気を揉(も)むも、親スズメがちゃんと餌を運んでおり、翌朝にはヒナも見事に飛ぶことができたようだった。ほっ。
それにしてもなぜ、うまく飛べないくせにヒナは巣から出たんだ? 身近な鳥なのに、スズメのことをよく知らないなと思い、本書を読んでみた。スズメの生態はもちろんのこと、スズメと人がどうかかわってきたのか、農業や文化の面からも多角的に説明されていて、とても楽しく、驚きがいっぱいだ。「うまく飛べないくせに巣から出るヒナ」の謎も解けた。けっこうスパルタ。詳しくはぜひ本書をご覧ください。
スズメは、人の生活圏のそばでしか繁殖しないのだそうだ。だったら、この愛らしい小鳥とぜひとも共存共栄したいところだが、スズメは実った稲を食べる農害鳥でもある。人間側は当然、案山子(かかし)を立てたりザルを使った罠(わな)で捕らえたりと、さまざまな手段で反撃してきた(スズメの焼き鳥は、特に冬が美味とか)。
それでも旺盛な繁殖力を見せていたスズメだが、近年、個体数が半減している。著者は観察と調査を重ねたすえ、最近の高気密をうたう住宅には、軒下などにスズメが巣を作れるような隙間がないためではないか、と推測する。餌場である草ぼうぼうの空き地が減って、スズメの子育てが困難になったことも一因のようだ。
スズメが暮らしやすい町とはなにかを考えることは、私たちにとって息をしやすい町とはなにかを考えることにもつながるだろう。本文のみならず著者プロフィールまでもユーモアにあふれていて、子どもも大人も楽しめる。俳句に詠まれ、昔話にも登場する親しみ深い隣人(隣鳥?)が、ますます身近に感じられること請け合いだ。
評・三浦しをん(作家)
この本、面白そうですね!d(^^)goo!
同じ著者の、『スズメの謎』と併せて読めば、 “スズメ博士”になれますね!
買いたいなあ! でも、小遣いが足りないなあ~^^;;
(いつの間にか 本が高くなりましたね。 数年前までは、1500円も出せば、分厚い立派な本が買えたと思うのですが・・・今では3000円は当たり前、 図鑑なんかを買うと4000円~6000円です^^;; )
数を減らしているのは、スズメばかりではありません。
日本も人口を減らしてきており、日本の人口は、100年後には半減し、6000万人くらいになるようです。
人口が減ると、労働力も減り、生産が落ちて経済が成り立って行かず、大変なことになるようですね。
なぜ、日本の人口が減るのか?
子育てを難しくしている政治が悪いのではないか?
・・・など、考えるキッカケにもなりますねd(^^)
ランキングのジャンルを、 再度、『自然観察』に変えました。
『自然写真』に留まっていれば、ランキングは 多分1位で定着出来ますが、寫眞が下手なのに、「自然写真」のジャンルでは、 居心地が悪いのです^^;;
みなさまのポチッ!の お蔭で、今は、『自然観察』でも1位ですが、現在2位のKoizumiさんが奮起され、直ぐに追い抜かれるでしょう^^;;
でも、『自然観察』がメインなので・・・当分 このままで行きます。
引き続き ご声援を よろしく お願いします! v(^^)
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by Yukaina_Sennin
| 2013-12-10 00:00
| 野鳥